遺留分とは、相続の際に最低限もらうことのできる相続財産の取り分のことです。
相続の際には、法定相続分が決まっており、通常はそれに従い財産の分配がされます。しかし、遺産分割協議において、法定相続分に従わずに分配をすることもできます。また、遺言によって、あらかじめ誰になんの財産をどのくらい承継させるか定められている場合もあります。この場合、特定の相続人が多くの財産をもらうことにより、他の相続人が承継する財産が著しく少なくなってしまうこともあります。そこで、遺留分を主張して、最低限の財産は承継するようにすることができます。遺産分割や遺言における指定のほかに、遺贈や死因贈与、生前贈与も遺留分請求の対象になります。
たとえば、相続人が配偶者と子である場合、遺留分は配偶者に対して4分の1、子に対して4分の1です。仮に子が2人いる場合は、8分の1ずつになります。この割合は、相続人が誰か、何人いるかによっても変わってきます。
もっとも、注意しなければならないのは、兄弟姉妹には遺留分は認められないことです。兄弟姉妹が法定相続人になることもありますが、その際でも遺留分が認められないことに注意しなければなりません。
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当事務所は、大阪府大阪市中央区に事務所を構えており、堺市や泉大津市の方からもご相談を承っております。また、相続のほかにも、事業再生を含む企業法務、離婚、債務整理、刑事事件などの業務を行っております。
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遺留分とは
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