傷害事件とは、刑事事件の中でも、主に相手に怪我をさせてしまった事件のことを指します。これは判例で傷害行為を人の生理的機能を害する行為としていることから、暴行によって怪我をさせてしまった事件が傷害事件と呼ばれています。また、被害者の生理的機能が害されれば傷害事件となることから、無言電話でノイローゼに陥らせるなどの精神的な障害を与えた場合や、病気を移した場合なども傷害事件に含まれることとなります。
傷害とよく似ている暴行は、判例で不法な有形力の行使とされていることから、物理的に殴る蹴るなどし、それが怪我には至らなかった場合を指します。暴行の結果、怪我をしてしまった場合には傷害となることから、暴行と傷害は軽い罪と重い罪という関係にあります。
傷害事件の被疑者(俗にいう容疑者を指す法律用語)となってしまった場合には、いち早く弁護士に相談することが大切となります。
これは被疑者として一度逮捕されてしまうと長期に渡って身柄が拘束されてしまうおそれがあるためです。逮捕とは、被疑者に逃亡や証拠隠滅のおそれがある場合に取られる身柄拘束であり、短期間で終わることもありますが、長い場合では3週間以上に渡る場合もあります。身柄拘束が長引けば仕事や友人関係など、後の社会生活に悪影響が出てしまいます。
弁護士依頼を受けると、被疑者に有利となる証拠を収集する、逮捕や勾留に異議を申し立てる、被害者との間で示談交渉を行うなどして、被疑者が早期に解放されるように活動を行います。
また、逮捕中はその目的から家族であっても直接面会ができないことも多くなっていますが、弁護士はその立場から面会を行うことができることから、家族など、外との連絡役という役割も持ちます。
以上のように素早い対応の必要性と弁護士にしかできない役割から、自分自身や家族、友人が傷害事件などの刑事事件に巻き込まれてしまった場合にはできるだけ早く弁護士に相談することが重要となります。
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傷害事件
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